口腔ケア
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こんにちは、院長の横田です。
勤務医をしていた時に隔週で特養老人ホームに訪問歯科をしていました。そこでは歯科の治療及び口腔ケアをしていました。誤嚥性肺炎というものを聞いたことがありますか?口の中の細菌が肺のほうへ行き感染してしまい肺炎を引き起こしてしまうのです。そうならないように専用の歯ブラシや器具を使いケアしていきます。たとえ胃瘻(胃に穴をあけ直接栄養を得る装置)だとしても逆流してしまうこともあるためケアは必要です。そして経口摂取ができるのであれば可能なかぎり入れ歯はつけたほうがよいです。自浄作用の向上につながります。ケアはもちろんのこと食事にも気を使わなければいけません。刻み食、極刻み、ソフト食、柔らか目、いろんな固さの食事を検査しその人にあった形態で提供しなければなりません。管理栄養士との連携も必要になってきますね。
最近祖母が骨折しお見舞いに行ってきたのですが食事に対しての配慮がまだまだでした。固めのおしんこは噛むのに難しい、お味噌汁はとろみがないとむせてしまいます。大きい病院では口腔外科はあっても口腔ケアがありません。そういったところでもっと連携がとれればなあと思います。
写真は口腔ケア専用の歯ブラシです。