歯周病に気を付けましょう
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こんにちは。今日は歯周病のお話です。日本人にもっとも多い病気と言われている歯周病。 25~34歳の若い世代でなんと約80%、45~54歳の中年層では88%もの人にその兆候がみられるそうです!
皆さんは歯周病とはどのような病気か、どれくらい知っていますか?歯周病は最初の段階では痛みもなく、歯肉(歯茎)がちょっとはれたり、歯磨きのときに少し出血する程度なので、そのまま放置している人がほとんどだと思います。歯周病は、歯をささえる歯肉やその周辺組織が炎症を起こし、悪化すると歯槽骨が溶け、歯を失うことにもなる病気です。その原因となるのが、歯垢(プラーク)です。
歯垢がたまると、歯周病菌の酵素や毒素によってまず歯肉が炎症を起こします。次に歯と歯肉のすきま(歯周ポケット)に歯周病菌が増え、炎症が歯根膜や歯槽骨にまで達します。この状態を放っておくと、歯がぐらつき、歯が抜け落ちてしまいます。また歯周病になると、心臓病、呼吸器疾患、糖尿病になりやすいことも分かってきています。とくに心臓病は、歯周病と深く関係しています。
歯周病菌は歯肉から血管を通って心臓に移動し、血管の壁に炎症を起こします。炎症部分が動脈硬化を起こし、狭心症や心筋梗塞の引き金となるのです。呼吸器疾患に対しては、歯周病菌をふくむ唾液が気管支から肺に入ると、肺炎を引き起こすことがあります。高齢者の場合は、唾液の誤飲をしやすいため、とくに注意しなければいけません。糖尿病については、インスリンの働きをさまたげることがわかってきました。歯周病があると糖尿病のリスクが高まるだけでなく、治療のときも血糖値のコントロールがむずかしくなります。
歯周病菌だけがこうした病気の原因ではありませんが、要因のひとつであることがはっきりしてきました。
体の健康診断は定期的に受けている方は多いと思いますが、歯に対しては、どのようにケアしていけば良いのか分からない方も少なくないかと思います。体の臓器と同じように、歯も365日、皆さんの体を支えている大切な一部です。3,4か月に1度、歯のクリーニング、定期検診を受けていただくことによって、初期の虫歯を見つけて治療することもできます。歯の治療は、虫歯が進行度合いによって治療回数が変わります。初期虫歯であれば、1回で終わることもあります。長い目でみると、歯医者さんに通う回数を少なくすることができるのです。1年に2,3回、定期検診を受けて、病気を未然に防ぎましょう!
良いお年をお迎え下さい☆秦でした(^^)