食器を共有すると虫歯はうつる?
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こんにちは、秦です。暑かったり、台風が来たり、突然大雨が降ったり。さすがに体が悲鳴を上げています(‘Д’)暑さが続いているので、もう9月も後半ということに気が付きませんでした!皆様もご自分の体の声に耳を傾けて、無理しないようお気を下さい。
今日は【食器の共有をすると虫歯はうつるのか?】ということについて。
「子供にあげるご飯をフーフーして冷ますと虫歯がうつる」「大人が使ったお箸などで子供に食べる物を与えると、虫歯がうつる」など、聞いたことがありませんか?そんなに神経質にならなくても良いかもしれません。
日本口腔衛生学会から「科学的根拠はそんなに強くない」と発表がありました。(令和5年8月31日)
①親からの口腔細菌感染は食器共有前から起こっている
研究では生後4ヶ月頃から母親からの口腔細菌感染が確認されています。まだ離乳食は始まっていません。
②う蝕の原因はミュータンスレンサ球菌だけではない
親から感染したミュータンスレンサ球菌はう蝕の原因となりますが、その他に口腔内には100種以上の細菌が存在します。親から感染したことだけだが虫歯の原因ではありません。
③食器共有を気を付けても、子供の虫歯に差はなかった
虫歯は色々な原因があります。研究では3歳児において親との食器共有と虫歯の関連性は認められていません。
④子供の虫歯予防が大切
親から子に虫歯菌がうつったとしても、砂糖の摂取を控え、親が毎日歯を磨いて歯垢を除去しフッ素を利用し、虫歯を予防することができます。
虫歯菌はうつります。ただそれだけでは虫歯にはなりません。毎日のご自身の口の中のお手入れをしっかり行い、お子さんのケアもしてあげて下さい。特にお母さんは出産後、自分の体がまだ復活していないところから、小さな命を守り育てていかなければいけません。そんな中、歯医者さんに行くのはかなりハードルが高いですよね。ですので、出産前に口腔内のクリーニングなどをして、準備していただけたらと思います。理想は妊娠出産関係なく、日頃からクリーニングを受ける事がベストです(^^)