歯周病
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こんにちは、秦です(^^)今週末は東京でも雪が降るかもしれないとのこと!子供は喜んでいます。インフルエンザやコロナが流行っているみたいなので、気を付けて過ごして下さいね。
今日のお話は「歯周病」についてです。歯周病という言葉はよくテレビのCMで聞いたりするので、言葉はご存じの方も多いと思います。実際どういう病気なのか、知っていますか?
歯周病の原因となるのは歯垢と呼ばれる細菌です。歯垢は歯磨きが不十分な部分に付着するネバネバした黄白色の粘着物です。この歯垢は時間の経過と共に量が多くなり、酸素が少ない状態になると歯垢の中で酸素を嫌う嫌気性菌という菌が多くなります。嫌気性菌が歯肉を攻撃、身体の中に侵入しようとし、身体は菌をやっつけて侵入を抑えようと攻撃します。これが、歯周病のはじまりです。歯肉からの出血・発赤・腫脹などの炎症の症状です。出血をそのままにしておくと、歯垢は歯周ポケットの中に潜り込み、どんどんと歯周組織を破壊していき炎症を繰り返します。歯周病が起こるということは、口の中で常に炎症が続いているということです。
その際、炎症によって出てくる毒性物質が歯肉の血管から全身に入り、様々な病気を引き起こしたり悪化させる原因となります。炎症性物質は、血糖値を下げるインスリンの働きを悪くさせる糖尿病、早産・低体重児出産・肥満・血管の動脈硬化、心筋梗塞、脳梗塞にも関係しています。
また、歯周病菌のなかには、誤嚥により気管支から肺にたどり着くものもあり、高齢者の死亡原因でもある誤嚥性肺炎の原因となっています。歯周病菌のひとつP.g菌がもつ”ジンジパイン”というタンパク質分解酵素はアルツハイマー病悪化の引き金をもつ可能性が示唆されています。
歯周病の予防・治療を行うことで、全身の様々な病気のリスクを下げることが可能です。日々の口腔ケア、美容院に行くように、歯医者さんにも定期的に通って、プロのクリーニングを受けながら、全身の健康もケアしていきましょう!虫歯も歯周病もなってから治療を行うと、治療回数が多くなります。予防のための通院は3,4ヶ月に1回です。ぜひ習慣にしてみて下さいね。